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F-25Vの画像
 解説 

ユニットアンプ形式によって4ウェイ構成まで対応できるマルチチャンネルディバイダー。

この機種にはF-25VとF-25VMという2種類のバリエーションがあります。
F-25VMは、JBLのM9500やProject K2 S9500/S7500を2ウェイ(バイアンプ)ドライブする専用モデルとなっています。このF-25VMには専用のフィルターアンプユニットDN-25VMと専用の周波数ボードFB-650Mを装備しており、スピーカーLCネットワークと近似のフィルター特性が得られるようになっています。DN-25VMはスロープ切替スイッチを取り付けても18dB/oct固定となっています。
なお、F-25Vを後からF-25VMに改造することも可能でした。

F-25Vは、フィルターアンプとラインアンプをユニット化し、全面パネルから簡単に着脱できる構造を採用しています。
基本構成は2ウェイ仕様となっており、フィルターアンプ1台とラインアンプ2台を標準装備しています。3ウェイ以上にしてチャンネル数を増やす場合にはオプションのフィルターアンプとラインアンプを増設します。
F-25V一台で4ウェイまで対応でき、5ウェイ以上のシステムにする場合にはF-25Vを複数台に拡張します。

遮断特性を作るフィルター回路にはGIC型を採用しています。
この方式はC・Rだけで実現できるため、フィルターの周波数や減衰度を正確に保つことができ、高い精度と安定性が得られています。また、従来の帰還型フィルター回路に比べ、通過帯域の信号が増幅器を通らないため、信号の純度が保たれ、優れた音質が得られます。

周波数を分割するフィルターカーブにはガウシャン特性を採用しています。
この形式のフィルターは高性能測定器スペクトラム・アナライザーなどにも用いられているもので、従来のバターワース特性に比べてインパルス再現性が高く、より忠実な原波形再現を可能にしています。

減衰特性は3種類のスロープが切替でき、12dB/oct、18dB/oct、24dB/octの3種類が選択できます。

各帯域ラインアンプの出力回路にはバランス方式を採用しています。
この回路では2組のアンプのそれぞれの出力を相手側にフィードバックするたすき掛けの関係にあり、プラスとマイナスの対称信号を低いインピーダンスで送り出しています。この回路はプラスとマイナスの対称信号がグランドからフローティングされており、出力の片側をアースしても両方のアンプが作動して出力電圧が変化しません。このため、通常のアンバランス接続時は一方の出力をグランドラインに接続する構造となっています。
この出力回路をさらに安定して動作させるため、熱伝導に優れたアルミナ磁器の基板上にモジュール化しています。

ラインアンプユニットLA-25Vの内部プリントボード上にはATTスイッチを装備しています。
このスイッチでゲインを10dB下げることができ、中高音用パワーアンプの残留ノイズが気になる場合には有効です。

指向性がブロードな超低域の左右の信号を混合し、1個の大型ウーファーを用いるサブウーファー方式に対応するため、リアパネルに切替スイッチを搭載しています。

高域の位相特性にsうグレタカレント・フィードバック増幅回路を採用しています。

入力と出力は完全バランス対応となっています。

各帯域の位相を反転できるPhaseスイッチを搭載しています。

レベルコントロールを搭載しており、0から-8dBは0.5dBステップ、-8dBから-20dBは1dBステップで調整でき、-∞も選択できます。

F-25に使用していたLA-25とDN-25をF-25Vで使用することができます。また、LA-25VとDN-25VをF-25で使用することも可能です。
ただし、パネルの表面色とLEVELコントロールのステップが異なるため、混用する場合は注意が必要です。

機種の定格
型式 チャンネル・ディバイダー
最大入力レベル(歪率0.01%以下、20Hz〜20kHz) Balanced:7.0V
Unbalanced:7.0V
全高調波歪率(20Hz〜20kHz、出力2.0V) 0.003%
周波数特性(単一チャンネル等価帯域) 20Hz〜20kHz +0 -0.2dB
4Hz〜180kHz +0 -3.0dB
利得 0dB
クロスオーバー周波数 クロスオーバーボードの差し替えで変更
標準周波数:21ポイント
クロスオーバー特性 -3.0dB ±5%
スロープ特性 -12dB/oct、-18dB/oct、-24dB/oct
スイッチ切替式
入力インピーダンス Balanced:40kΩ
Unbalanced:20kΩ
出力インピーダンス Balanced:50Ω
Unbalanced:50Ω
S/N(出力0.5V、IHF-A補正) 100dB
最小負荷インピーダンス Balanced:600Ω
Unbalanced:600Ω
アッテネーター 0dB/10dB(各ラインアンプ内ATTスイッチで切替)
レベル調整(各帯域共左右独立) 0〜-8dB、0.5dBステップ
-8dB〜-20dB、1dBステップ
-∞
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 32W
最大外形寸法 幅475×高さ170×奥行394mm
重量 15.4kg
付属 電源コード
備考 F-25V→F-25VMの改造
 手持ちのDN-25Vの回路を改造(\20,000)
 FB-650M(\30,000)
別売 ラインアンプユニット LA-25V(\60,000)
フィルターアンプユニット DN-25V(\60,000)
周波数ボード(各\15,000)
型番 クロスオーバー周波数
FB-70 70Hz
FB-100 100Hz
FB-130 130Hz
FB-180 180Hz
FB-250 250Hz
FB-290 290Hz
FB-300 300Hz
FB-350 350Hz
FB-500 500Hz
FB-650 650Hz
FB-800 800Hz
FB-1000 1kHz
FB-1200 1.2kHz
FB-1800 1.8kHz
FB-2500 2.5kHz
FB-3500 3.5kHz
FB-5000 5.0kHz
FB-7000 7.0kHz
FB-8000 8.0kHz
FB-10000 10kHz
FB-12500 12.5kHz

  • 2ウェイから5ウェイのパネルレイアウト