オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

 解説 

クロスオーバーボード差し替え式のチャンネルディバイダー。

F-15はアクティブ・フィルターとバッファアンプの組み合わせで構成されており、全てのユニットアンプがゲイン1で同一構成となっています。また、クロスオーバー特性を作るアクティブ・フィルターアンプではCR素子との組み合わせによって特性を作り出しています。

ユニットアンプにはプッシュプル回路を採用しています。入力はローノイズ・ハイgmFETコンプリメンタリーのソース・フォロワーとなっており、出力は広帯域トランジスタによるコンプリメンタリープッシュプル回路となっています。
この回路はループ帰還がなく、素子を厳選するとともにプッシュプル方式と局部期間方式によって優れた性能を得ています。

DC成分の発生を防いで安定化を図るため、出力ユニットアンプにはDCサーボ方式を採用しています。
ユニット・アンプのゲインが1であるため、サーボの時定数を一箇所で設定すると時定数が大きくなり、低域の下降特性もブロードになって歪が増加します。これを解決するため、F-15ではミラー積分回路をシリーズ接続にし、さらに3段構成で時定数を設定することで、一段あたりのCRを小さくして低域の歪特性を改善しています。

フロントパネルに左右チャンネルが独立したロー、ミッド、ハイのレベルコントロールを搭載しています。
アッテネーターは精密1dBステップ式ですが、0.5dBシフト・スイッチの組み合わせによって0.5dBステップのコントロールを可能にしています。調整範囲は0〜-20.5dB及び-∞の41ポイントです。

クロスオーバー周波数の変更は、それぞれの周波数専用のクロスオーバーボードを差し替えて行います。
各クロスオーバーボードには左右チャンネルのCR素子が配置されています。音質に重大な影響を与えるこれらの素子には、精密金属皮膜抵抗と良質なシルバード・マイカ・コンデンサを中心に採用しており、音質の劣化やカラーレーションを最小限に抑えています。
クロスオーバーボードはフロント・パネル下部のサブ・パネルを開いて所定のソケットに差し込む方式となっています。

カットオフ減衰スロープ特性は-12dB/octとホーンスピーカーで好結果が得られる-18dB/octの2種類が選択できます。
切替はクロスオーバーボードの切り替えスイッチで行います。

保護回路を搭載しており、動作状態でクロスオーバーボードを差し替えた時にショックノイズによってスピーカーが破損するのを防いでいます。この保護回路では、ボードがソケット電極から外れる直前にミューティングが作動し、出力を遮断します。

2ウェイで用いるときは、別売りの2ウェイボードを中高域用ボード・ソケットに差し込んで使用します。
また、4〜5ウェイとして用いるときはF-15をもう一台追加して使用します。

別売りで専用のローズウッドキャビネットがありました。

機種の定格
型式 チャンネル・ディバイダー
最大入力レベル(歪率0.01%以下、20Hz〜20kHz) Balanced:7.0V、XLRタイプ
Unbalanced:7.0V、RCA
全高調波歪率(20Hz〜20kHz、出力2.0V) 0.003%
周波数特性(単一チャンネル等価帯域) 20Hz〜20kHz +0 -0.2dB
0.5Hz〜300kHz +0 -3.0dB
利得 0dB
クロスオーバー周波数 クロスオーバーボードの差し替えで変更
標準周波数:21ポイント
クロスオーバー特性 -3.0dB ±5%
スロープ特性 -12dB/oct、-18dB/oct、-24dB/oct
スイッチ切替式
入力インピーダンス Balanced:40kΩ(20kΩ/20kΩ)
Unbalanced:20kΩ
出力インピーダンス Balanced:50Ω(25Ω/25Ω)
Unbalanced:50Ω
S/N(出力0.5V、IHF-A補正) 100dB
最小負荷インピーダンス Balanced:600Ω
Unbalanced:600Ω
レベル調整 0dB〜-20.5dB、1dBステップ及び∞
各帯域共左右独立
電源電圧 AC100V/117V/220V/240V、50Hz/60Hz
消費電力 32W
最大外形寸法 幅475×高さ170×奥行380mm
重量 16.0kg
別売 ウッドキャビネット A-12(\16,000)
周波数ボード
型番 クロスオーバー周波数 価格
CB-70 70Hz \15,000
CB-100 100Hz \15,000
CB-130 130Hz \15,000
CB-180 180Hz \15,000
CB-250 250Hz \15,000
CB-290 290Hz \15,000
CB-300 300Hz \15,000
CB-350 350Hz \15,000
CB-500 500Hz \13,000
CB-650 650Hz \13,000
CB-800 800Hz \13,000
CB-1000 1kHz \13,000
CB-1200 1.2kHz \11,000
CB-1800 1.8kHz \11,000
CB-2500 2.5kHz \11,000
CB-3500 3.5kHz \11,000
CB-5000 5.0kHz \11,000
CB-7000 7.0kHz \11,000
CB-8000 8.0kHz \11,000
CB-10000 10kHz \11,000
CB-12500 12.5kHz \11,000
CB-2way 2ウェイ・ボード \2,000
 
2ウェイ構成時 3ウェイ構成時

2ウェイはクロスオーバー周波数が1点なので、LOW/MIDにその周波数のボードをセットし、MID/HIGHには2ウェイ・ボード(中の回路をジャンプする)を使用します。

3ウェイの場合は最も標準的な使い方となります。

4ウェイ構成時 5ウェイ構成時

4ウェイの場合はF-15を2台使用します。
プリアンプからの出力は両方に同時に入力し、パラレル接続にします。この時1台目のLOW/MIDと2台目のMID/HIGHには同一のクロスオーバーボードを使用します。

5ウェイでは2台のF-15をシリーズ接続にします。
この場合S/Nを悪化させないために、中高音・高音域用のF-15の入力にプリアンプの出力を接続します。2台目への接続は1台目のLOW OUTPUTの出力を入力します。
出力は1台目の上から高音、中高音、2台目の上から中音、中低音、低音となります。