Accuphase AD-275
¥100,000(1995年7月発売)
解説
コントロールアンプC-275専用に開発されたフォノイコライザー・ユニット。
このユニットの増設により、C-275でアナログレコードの再生が可能となります。
回路構成には、カレント・フィードバッグ増幅回路を採用しています。
裸特性のよい回路を少量のNFBとわずかな位相補償で動作させることにより、自然な応答性や音場感を得ています。
これらの回路は全て音質重視のためにディスクリートパーツで構成されています。
MM/MC型それぞれのカートリッジの特性を考慮した専用の入力回路を備えています。
MM入力時にはカートリッジの出力電圧、出力インピーダンスが高いため、全周波数帯域にわたって高入力インピーダンスを保てるFET素子で構成しており、MC入力は微少信号を低インピーダンスで受けるため、低雑音素子による入力回路を構成しています。
また、MC入力はインピーダンスを3段階、利得を2段階調整可能です。
AD-275は、金メッキされたガラスエポキシ樹脂のプリント基材を採用し、独立定電圧電源回路を搭載した左右2枚のボードによって構成されています。
それぞれのボードは頑丈なアルミハウジングに収納され、外部からの影響を抑えられています。
C-275専用のため、他の機器での使用はできません。
機種の定格
(C-275接続時) | |||||||||||||||||||||
型式 | C-275専用フォノイコライザー・ユニット | ||||||||||||||||||||
周波数特性 | AD Input:20Hz~20kHz ±0.2dB | ||||||||||||||||||||
全高調波歪率 | 0.005% | ||||||||||||||||||||
入力感度/インピーダンス |
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S/N・入力換算雑音 |
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定格出力電圧 | 2.0mV | ||||||||||||||||||||
AD最大入力電圧(歪率 0.005%) | MM:250mV MC(60dB):8.0mV MC(66dB):4.0mV |
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ゲイン | AD MM Input→Balanced/Unbalanced Output:48dB AD MM Input→Rec Output:30dB AD MC(60/66dB) Input→Balanced/Unbalanced Output:78/84dB AD MC(60/66dB) Input→Rec Output:60/66dB |