オーディオの足跡

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AD-275の画像
 解説 

コントロールアンプC-275専用に開発されたフォノイコライザー・ユニット。
このユニットの増設により、C-275でアナログレコードの再生が可能となります。

回路構成には、カレント・フィードバッグ増幅回路を採用しています。
裸特性のよい回路を少量のNFBとわずかな位相補償で動作させることにより、自然な応答性や音場感を得ています。
これらの回路は全て音質重視のためにディスクリートパーツで構成されています。

MM/MC型それぞれのカートリッジの特性を考慮した専用の入力回路を備えています。
MM入力時にはカートリッジの出力電圧、出力インピーダンスが高いため、全周波数帯域にわたって高入力インピーダンスを保てるFET素子で構成しており、MC入力は微少信号を低インピーダンスで受けるため、低雑音素子による入力回路を構成しています。
また、MC入力はインピーダンスを3段階、利得を2段階調整可能です。

AD-275は、金メッキされたガラスエポキシ樹脂のプリント基材を採用し、独立定電圧電源回路を搭載した左右2枚のボードによって構成されています。
それぞれのボードは頑丈なアルミハウジングに収納され、外部からの影響を抑えられています。

C-275専用のため、他の機器での使用はできません。

機種の定格
(C-275接続時)
型式 C-275専用フォノイコライザー・ユニット
周波数特性 AD Input:20Hz~20kHz ±0.2dB
全高調波歪率 0.005%
入力感度/インピーダンス
入力感度
入力端子 定格出力 0.5V出力 インピーダンス
AD MM: 4.0mV 1.0mV 47kΩ
AD MC(60dB): 0.25mV 0.063mV 10Ω/30Ω/100Ω
AD MC(66dB): 0.125mV 0.0315mV 10Ω/30Ω/100Ω
S/N・入力換算雑音
入力ショートIEC-A補正
入力端子 定格入力時S/N 入力換算雑音 EIA S/N
AD MM: 92dB -134dBV 85dB
AD MC(60dB): 79dB -151dBV 85dB
AD MC(66dB): 75dB -153dBV 84dB
定格出力電圧 2.0mV
AD最大入力電圧(歪率 0.005%) MM:250mV
MC(60dB):8.0mV
MC(66dB):4.0mV
ゲイン AD MM Input→Balanced/Unbalanced Output:48dB
AD MM Input→Rec Output:30dB
AD MC(60/66dB) Input→Balanced/Unbalanced Output:78/84dB
AD MC(60/66dB) Input→Rec Output:60/66dB