オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

P-1000の画像
 解説 

M-2000やA-50Vの設計テクノロジーを継承し、最高グレードの素子を投入してより一層音質に磨きをかけたステレオパワーアンプ。

P-1000の出力素子には、コレクター損失130W、コレクター電流15Aのハイパワー・トランジスタを採用しています。この素子は周波数特性、電流増幅率リニアリティ、スイッチング等の諸特性に優れており、この素子を11-パラレル・プッシュプルで構成することで超低インピーダンス化を図っています。
これらの素子はアルミダイキャストによる巨大なヒートシンク上に取り付け、効率的な放熱処理をしており、1Ωの超低インピーダンス負荷までリニアな大出力パワーアンプを実現しています。

回路構成には出力信号を電流の形で帰還する電流帰還型増幅回路を採用しています。
この回路では、まず、帰還側となる入力端子のインピーダンスを下げて電流を検出します。その電流をトランス・インピーダンス増幅器でI-V(電流-電圧)変換し出力信号を作っています。
帰還入力部分のインピーダンスが極めて低いため位相回転が発生し難く、位相補償の必要が殆ど無いため、少量のNFBで諸特性を大幅に改善でき、立ち上がり等の動特性に優れ、音質面でも自然なエネルギー応答を得ています。

P-1000に搭載している切替えスイッチにより、ブリッジ接続のモノラルパワーアンプとしての使用が可能です。
ブリッジ接続は、極性が異なる2つのアンプに同じ信号を入力し、両アンプの出力端にスピーカーを接続する方式で、ハイパワーを供給することが可能です。

電力増幅回路には、テフロン基材によるプリント基板を採用しています。
テフロンは誘電率が低く、プリント基板上に形成したパターン間の漏れ電流が非常に少ない(低損失)ことや、耐熱性や高周波特性が優れているなどの特長を持っています。
このテフロン基材の使用により、誘電率が低いため信号の伝播速度が速くなり、伝送損失が少ないことから、信号のよりピュアな伝送が可能となっています。

プリントボード銅箔面やリップル電流が流れるアース板、コンデンサー端子、入力端子、スピーカー端子など、信号が通過する部品類には純度の高い銅が用いられています。P-1000ではこの上に金によるプレート化を行うことで徹底した音質向上を図っています。

電源トランスには、約1.5kVAの大電力容量の大型トロイダルトランスを採用しています。さらに、熱伝導に優れ防振効果の高い充填材を用いて、高効率放熱構造の無共振アルミケースに固着し、外部への影響を遮断しています。
トロイダルトランスはドーナツ状のコアに太い銅線を巻くため、非常にインピーダンスが低く、小型で変換効率が極めて高くなっています。特に、P-1000ではスーパーリング型を採用しており、鉄芯の断面が円に近くコイルも円形に近く巻け密着性が良いためロスが少なく負荷時のリーケージフラックスや唸りを少なくでき、さらに鉄芯の断面積を小さくし銅線の重量比率を大きくすることにより鉄損やインラッシュ電流が小さくできています。
また、アルミ電解コンデンサーには56,000μFの大容量型を2個搭載しています。

極太スピーカーケーブルにも対応できる超大型スピーカー端子を搭載しています。
端子の素材には真鍮無垢を使用し、削り出して金プレート化されており、その上から絶縁目的のモールドキャップが被せられています。

外来誘導雑音を受け難いバランス接続を搭載しています。
バランス伝送では、ケーブルの中で発生するノイズ成分は両極に同相に入るため、合成されるとノイズ成分だけ消滅し、良質な信号伝送が可能となります。

対数圧縮により広いパワーレンジを直読できるアナログ式大型パワーメーターを搭載しています。
メーターの動作と照明のon/offが可能です。

機種の定格
型式 ステレオパワーアンプ
定格連続平均出力
(20Hz〜20kHz)
stereo仕様時(両ch動作): 1,000W/ch(1Ω、音楽信号に限る)
500W/ch(2Ω)
250W/ch(4Ω)
125W/ch(8Ω)
mono仕様時(ブリッジ接続): 2,000W(2Ω、音楽信号に限る)
1,000W(4Ω)
500W(8Ω)
全高調波歪率
stereo仕様時(両ch動作): 0.05%(2Ω)
0.03%(4Ω〜16Ω)
mono仕様時(ブリッジ接続): 0.03%(4Ω〜16Ω)
IM歪率 0.003%
周波数特性 20Hz〜20kHz +0 -0.2dB(定格連続平均出力時)
0.5Hz〜150kHz +0 -3.0dB(1W出力時)
ゲイン(利得) 28.0dB(stereo/mono仕様時共)
負荷インピーダンス stereo仕様時:2Ω〜16Ω
mono仕様時:4Ω〜16Ω
※音楽信号に限りstereo1Ωとmono2Ω負荷可能)
ダンピング・ファクター 300(stereo/mono仕様時共)
入力感度(8Ω負荷)
stereo仕様時: 1.26V(定格連続平均出力時)
0.11V(1W出力時)
mono仕様時: 2.52V(定格連続平均出力時)
0.11V(1W出力時)
入力インピーダンス バランス入力:40kΩ
アンバランス入力:20kΩ
S/N(A補正、入力ショート) 114dB(定格連続平均出力時)
117dB(クリッピング出力時)
出力メーター 対数圧縮型、表示消灯機能付
-60dB〜+3dB及び2Ω負荷の出力直読目盛
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 148W(無入力時)
1,070W(電気用品取締法)
635W(8Ω負荷定格出力時)
最大外形寸法 幅475×高さ258×奥行545mm
重量 50kg