オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

M-2000の画像
 解説 

理想の定電圧駆動を目指して開発されたモノラルパワーアンプ。

コレクター損失130W、コレクター電流15Aのハイパワートランジスタを採用しています。これを、22-パラレル・プッシュプルで構成し、超低インピーダンス化を計っています。そして、これらの素子をアルミダイキャストによる巨大なヒートシンク上に取り付け効率的な放熱処理をしています。
この余裕度の結果、超低インピーダンス負荷までリニアな大出力パワーアンプを実現し、また、リアクタンス成分を含んだ負荷駆動能力にも優れた威力を発揮しています。

出力信号を電流の形で帰還する電流帰還型増幅回路を採用しています。
まず、帰還側の入力端子のインピーダンスを下げて電流を検出します。その電流をトランス・インピーダンス増幅器でI-V(電流-電圧)変換し、出力信号を作ります。
帰還入力部分のインピーダンスが極めて低いため、位相回転が発生し難く、その結果位相補償をほとんど必要としていません。
これにより、少量のNFBで諸特性を大幅に改善できるため、立ち上がり等の動特性に優れ、音質面でも自然なエネルギー応答を得ています。

M-2000を2台使用したブリッジ接続により、出力を4倍に増強できます。
ブリッジ接続は2台のアンプに、同じ電圧で相互に逆位相の信号を入力し、両アンプの出力端にスピーカーを接続します。
ブリッジ接続時では、4倍の出力を得る事ができ、1000W/8Ωの超弩級モノラルアンプとなります。

外来誘導雑音を受けにくいバランス接続端子を搭載しています。

信号が通過する部品類は、通常純度の高い銅が用いられていますが、M-2000ではこの上に金によるプレート化を行っています。
プリントボード銅箔面や、大きなリップル電流の流れるアース板やコンデンサー端子、入力端子、スピーカー端子など徹底した音質の向上を図っています。

電源部には、約1.5kVAの大電力容量の大型スーパーリング型トロイダルトランスを採用しています。
このトランスは、熱伝導にすぐれ防振効果の高い充填材を用いて、高効率放熱構造の無共振アルミケースに固着し、外部への影響を遮断しています。
さらに、鉄芯の断面が円に近く、コイルも円形に近く巻け、密着性が良いため、ロスが少なく重量を軽く出来ています。負荷時のリーケージフラックスも小さく、唸り・振動も小さくなっています。また、鉄芯の断面積を小さく、銅線の重量比率を大きくすることにより、鉄損やインラッシュ電流を小さくしています。
また、電解コンデンサーには40,000μF/120WVの大型のものを2個採用しています。

装置全体の位相を反転させる、フェーズ・スイッチを搭載しています。
切替え方法は、バランスアンプ入力部のプラスとマイナスを入れ替えるだけなため、音質の劣化がありません。

対数圧縮型の大型パワーメーターを搭載しています。
メーター動作と照明のON/OFFが可能です。

極太スピーカーケーブルにも対応できる、超大型スピーカー端子を搭載しています。
素材は、真鍮無垢材を削り出して金プレート化し、その上に絶縁目的のモールド・キャップを被せてあります。

機種の定格
型式 モノラルパワーアンプ
定格連続平均出力
(20Hz〜20kHz間)
1Ω負荷:2000W(音楽信号に限る)
2Ω負荷:1000W
4Ω負荷:500W
8Ω負荷:250W
全高調波歪率 1Ω負荷:0.1%
2Ω負荷:0.05%
4Ω〜16Ω負荷:0.03%
IM歪率 0.003%
周波数特性 定格連続平均出力時:20Hz〜20000Hz +0 -0.2dB
1W出力時:0.5Hz〜160000Hz +0 -3.0dB
ゲイン(利得) 28.0dB
負荷インピーダンス 連続出力時:2Ω〜16Ω
音楽信号時:1Ω〜16Ω
ダンピングファクター 400
入力感度(8Ω負荷) 定格連続平均出力時:1.78V
1W出力時:0.11V
入力インピーダンス バランス:40kΩ
アンバランス:20kΩ
S/N(A-補正) 120dB(入力ショート、定格連続平均出力時)
出力メーター 対数圧縮型
-60dB〜+3dBおよび出力直読目盛
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 無入力時:180W
電気用品取締法:950W
8Ω定格出力時:585W
外形寸法 幅475×高さ252×奥行545mm
重量 50kg