オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

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 解説 

プリメインアンプの限界を打破すべく、実質的に独立したプリアンプとパワーアンプを合体化して構成していたプリメインアンプ。

パワーアンプ部の出力段は10個の出力素子による5-パラレル・プッシュプル構成となっており、各素子はPc(コレクタ損失)130Wのものを採用し、低負荷に対しても十分なパワーを送り出す事ができます。
出力段を駆動するドライブ段には、カスコード・プッシュプルとMOS FETカスコード・プッシュプルの2段カスコード直結回路を採用しており、カスコード接続により高域特性を改善するとともに、MOS FETにより小出力時の歪を少なく抑えています。

プリアンプ部も含めて全増幅段を直結方式で構成しています。また、プリ部とパワー部を切り離して独立アンプとして使用するための切替スイッチと入力端子を備えています。
その際に、何らかの理由で直流電圧が印加されると、そのまま増幅されて大きな直流が出力に現れスピーカーが破損するおそれがあるため、不要な直流成分をカットし、温度変化によるアンプ自体のDCドリフトも安定化すべく「DCサーボ方式」を採用しています。
出力に現れた直流電圧を検出し、入力に帰還することで直流電圧ゼロの状態を維持します。

パワーアンプ部の機能として、出力電圧を監視できる大型パワーメーターを装備しています。
パネル中央に配置した対数圧縮型ピークメーターで出力電力を監視することができます。

スピーカー出力は2系統搭載されており、大型リレーでコントロールされ、A+B出力では2系統が並列になり、低音と中高音ネットワークを分離したバイワイヤリングにも対応できます。

アナログ・ディスク以外の通常の信号が入力されるプリアンプ部のハイレベル・フラットアンプには、ローノイズ・デュアルFETとトランジスタによって構成したカスコード・ブートストラップ差動方式を採用しており、高S/Nと同時に入力機器のインピーダンスや音量調整ボリュームの変化によるミラー効果歪を防いでいます。
また、XLRタイプのバランスコネクターを搭載しています。

MM型/MC型それぞれのカートリッジの特性を考慮した専用の入力回路を備えたイコライザーアンプを搭載しています。
MM入力時は、MMカートリッジの出力電圧、出力インピーダンスが高いことを考慮し、全周波数帯域にわたって高入力インピーダンスを保てるFETとトランジスタによってカスコード・ブートストラップ差動入力回路を構成しています。
一方MC入力時は、信号電圧が低いため、S/N改善が最重要テーマであることから、固有雑音の少ない素子を厳選して使用したカスコード・ブートストラップ差動入力回路を構成しています。
これらの切り替えはリレー1とリレー2によって行われ、同時にMM/MCに合った増幅度を選択しています。

プリアンプ部にはパワーアンプから完全に独立した電源部を搭載しています。
電源トランスにはロー・リーケージ・フラックスのトロイダル・トランスを使用しており、高速ダイオードで整流した後、さらに±デュアルトラッキング・シリーズ・レギュレーターで安定化を図っています。

最短でストレートな信号経路を構成するために、切り替えが必要な信号経路の場所にリレーを設置し、これらのリレーを電子的にコントロールするロジック・リレーコントロール方式を採用し、切り替えを行ってます。
リレーにはオーディオ用として特に開発された密閉型リレーを採用しています。接点はクロスバーツイン方式で、低接点抵抗、高耐久性のものとなっています。

入力ソースと音量調整を行えるリモートコマンダーを搭載しています。
音質劣化が起きないよう、入力切替は電子的にリレーを切替える方式で、ロジック回路をコマンダーでコントロールするのみとし、音量調整も手動ボリュームをモーターを回転させる方式を採用しています。

トーンコントロールには、加算型フィルターを応用したトーンコントロールを開発し搭載しており、音質重視の高品質素子を採用することで、さらに特性や音質への影響を排除してます。
さらにON-OFFスイッチを設け、OFF時は回路をパスするように構成しています。
この回路の原理は、本来のフラット信号はストレートに通過し、必要に応じて特性を作り、フラット信号から加減させるという方式となっています。

録音セレクターを入力セレクターと独立して搭載しており、CDを聞きながらFMを録音などの操作も可能です。
また、録音機間のダビングも独立してできるコピー・スイッチも搭載しています。

左右の音をミックスするモード・スイッチ、アナログディスクなどの超低域ノイズをカットするサブソニックフィルター、小音量時の低音感を増強するコンペンセーター・スイッチ、ヘッドホン端子などの機能を搭載しています。

機種の定格
型式 インテグレーテッドステレオプリメインアンプ
連続平均出力(両ch動作、
20Hz〜20kHz、歪率0.02%)
4Ω負荷:250W/ch
8Ω負荷:170W/ch
全高調波歪率(両ch動作) 0.02%(4〜16Ω負荷、0.25W〜連続出力、20Hz〜20kHz)
IM歪率 0.01%
周波数特性
  • Low Level Input:
  • Main Amp Input: 20Hz〜20000Hz +0 -0.2dB(定格出力時)
    0.5Hz〜150000Hz +0 -3.0dB(1W出力時)
    High Level Input: 20Hz〜20000Hz +0 -0.2dB(定格出力時)
    20Hz〜20000Hz +0.2 -0.5dB(定格出力時)
    ダンピングファクター 150(8Ω負荷、50Hz)
    定格入力/入力インピーダンス
    入力感度 インピーダンス
    定格出力時 EIA(1W出力時)
    AD Input(MC): 0.14mV 0.011mV 100Ω
    AD Input(MM): 4.38mV 0.335mV 47kΩ
    High Level Input: 143mV 10.8mV 20kΩ
    Balanced Input: 143mV 10.8mV 40kΩ
    Main Amp(unbal): 1.47V 110mV 20kΩ
    Main Input(bal): 1.47V 110mV 40kΩ
    ディスク最大入力
    (1kHz、歪率0.005%)
    MM入力:300mVrms(Rec Out)
    MC入力:9.5mVrms(Rec Out)
    定格出力/出力インピーダンス Pre Output:1.47V/200Ω
    Tape Rec Output:143mV/200Ω(ADより)
    Headphones:0.36V、適合インピーダンス 4〜100Ω
    ゲイン Main Input → Output:28dB
    High Level Input → Pre Output:20dB
    AD Input(MM) → Tape Rec Output:30dB
    AD Input(MC) → Tape Rec Output:60dB
    S/N、入力換算雑音
    入力ショート・A-補正 EIA S/N
    定格入力時 S/N 入力換算雑音
    Main Amp Input: 124dB -121dBV 102dB
    High Level Input: 110dB -127dBV 83dB
    Balanced Input: 98dB -115dBV 83dB
    AD Input(MM): 89dB -137dBV 80dB
    AD Input(MC): 74dB -150dBV 78dB
    トーンコントロール 低音:ターンオーバー周波数 300Hz、±10dB(50Hz)
    高音:ターンオーバー周波数 3kHz、±10dB(20kHz)
    ラウドネス・コンペンセーター +6dB(100Hz)
    (Volume -30dB)
    サブソニックフィルター 17Hz、-12dB/oct
    アッテネーター -20dB
    パワーメーター 対数圧縮型ピークレベル表示
    dB目盛及び8Ω負荷時の出力直読
    負荷インピーダンス 4〜16Ω
    使用半導体 トランジスタ:85個
    FET:22個
    IC:30個
    ダイオード:65個
    電源 100V/117V/220V/240V、50Hz/60Hz
    消費電力 無入力時:90W
    電気用品取締法:390W
    8Ω負荷定格出力時:620W
    外形寸法 幅475×高さ180(脚含む)×奥行375mm
    重量 25kg
    付属:リモート・コマンダー RC-3
    リモコン方式 赤外線パルス方式
    電源 DC 3V
    乾電池 SUM-3(IEC呼称、R6)、2個
    最大外形寸法 幅64×高さ149×奥行18mm
    重量 140g(乾電池含む)