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C-275Vの画像
 解説 

C-290Vの技術をベースに、C-275の全回路をリファインし、さらに完成度を高めたコントロールアンプ。

出力信号を電流の形で帰還する電流帰還型増幅回路を採用しています。
この回路では、帰還側の入力端子のインピーダンスを下げて電流を検出し、その電流をトランス・インピーダンス増幅器でI-V変換することで出力信号を作り出しています。これにより帰還入力部分のインピーダンスが低いため、位相回転が発生しにくく少量のNFBで諸特性を大幅に改善できています。

ブリッジ・フィードバック方式の出力回路を採用しています。
バランス伝送は、お互いに位相が反転した正負対称信号を同時に送る方式で、コモンモードの雑音成分を除去する能力に優れています。
C-275Vでは、2組のアンプのそれぞれの出力を相手側にフィードバックする、たすき掛けの関係にあり、+−の対称信号を低いインピーダンスで送り出しています。この回路は、+−の対称信号がグラウンドからフローティングされているため、出力の片側をアースしても両方のアンプが作動して、出力電圧が変化しません。

ラインアンプ部はピュア・コンプリメンタリー・プッシュプル回路を採用しており、これをカレント・フィードバック増幅回路によるディスクリート・パーツで構成し、各段の位相補償を軽くしています。

信号伝送回路には、テフロン(ガラス布フッ素樹脂)基材によるプリント基板を採用しています。
テフロンは、誘電率が低い(高伝播速度)、漏れ電流が非常に少ない(低損失)、耐熱性や高周波特性が優れている等の特長を持っています。このテフロン基材をオーディオ回路に使用することにより聴感上のSNを改善しています。

電源トランス、フィルターコンデンサーとも左右独立し電気的に完全モノラル構成としています。
さらに全ユニットアンプに広帯域低インピーダンス電源を搭載し、アンプ間の相互干渉を防止しています。

C-275Vのアンプ回路は、ライン入力、バランス出力など左右合計4ユニット・アンプで構成されており、それぞれに専用電源部を持たせた構成となっています。
これらのユニットアンプが相互干渉をしないように厚手のアルミハウジングに収納してしっかりと固定し、振動による共振を防いでいます。

最短でストレートな信号経路を構成するためロジックリレーコントロール方式を採用しています。
これに使用するリレーには通信工業用の密閉型リレーを採用しており、接点は金貼り・クロスバーツイン方式で、低接点抵抗・高耐久性を実現しています。

トーンコントロールには加算型アクティブ・フィルター方式を採用しています。
この方式では本来のフラット信号はそのまま通過し、特性を変化させる場合は、必要に応じて特性を作り、フラット信号から加減させることで変化させています。

音質を重視した専用ヘッドホンアンプ回路を内蔵しています。

出力位相切替ボタンや3種類の特性が選択できるコンペンセーター、サブソニックフィルターを搭載しています。

音量及び入力切替が可能なリモートコマンダーが付属しています。

C-275Vはライン専用構成となってますが、別売りの専用フォノイコライザーユニットAD-275Vをリアパネル側から増設することにより、レコード再生が可能です。
プリント基板にはテフロン(ガラス布フッ素樹脂)基材を採用し、これを頑丈なアルミケースに収納することで外部からの影響を抑えています。本体との接続にはDIN規格のコネクターを採用し、入力端子と増幅回路を最短距離で接続することでSN比の低下を防いでいます。
このフォノイコライザーユニットではMM/MCそれぞれのカートリッジに合せた専用の入力回路を備えており、MC入力インピーダンスを3種類、利得も2種類選択可能です。

AD-275VはC-275V、C-275以外の機種には使用できません。
また、AD-275もC-275Vに使用することが可能です。

機種の定格
(アナログ・ディスク特性はAD-275V増設時を示す)
型式 ステレオコントロールアンプ
周波数特性
Balanced、Unbalanced: 3Hz〜300kHz +0 -3.0dB
20Hz〜20kHz +0 -0.2dB
AD input:20Hz〜20kHz ±0.2dB
全高調波歪率 0.005%
入力感度/インピーダンス
(定格出力/0.5V出力)
AD MM:4.0mV/1.0mV/47kΩ
AD MC/60dB:0.25mV/0.063mV/10Ω、30Ω、100Ω切替
AD MC/66dB:0.125mV/0.0315mV/10Ω、30Ω、100Ω切替
Balanced:252mV/63mV/40kΩ
Unbalanced:252mV/63mV/20kΩ
定格出力/インピーダンス Balanced、Unbalanced output:2V/50Ω
Tape rec(AD入力時):252mV/200Ω
S/N、入力換算雑音
入力ショート・A-補正 EIA S/N
定格出力時 S/N 入力換算雑音
AD MM: 90dB -138dBV 91dB
AD MC/60dB: 79dB -151dBV 84dB
AD MC/66dB: 75dB -153dBV 84dB
Balanced: 114dB -126dBV 96dB
Unbalanced 116dB -128dBV 96dB
最大出力レベル
(歪率 0.005%、20Hz〜20kHz)
Balanced、Unbalanced output:6.0V
Tape rec(AD入力時):6.0V
AD最大入力電圧
(歪率 0.005%)
MM input:125mV
MC(60dB/66dB) input:8mV/4mV
最小負荷インピーダンス Balanced、Unbalanced output:600Ω
Tape rec:10kΩ
ゲイン Balanced、Unbalanced input → Balanced、Unbalanced output:18dB
Unbalanced input → Rec output:0dB
AD MM input → Balanced、Unbalanced output:54dB
AD MM input → Rec output:36dB
AD MC(60/66dB) input → Balanced、Unbalanced output:78/84dB
AD MC(60/66dB) input → Rec output:60/66dB
コンペンセーター
(Volume -30dB)
1:+3dB(100Hz)
2:+6dB(100Hz)
3:+6dB(100Hz)、+6dB(20kHz)
サブソニックフィルター 25Hz、-12dB/oct
アッテネーター -6dB、-20dB、-30dB
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 25W
最大外形寸法 幅475×高さ150×奥行404mm
AD-275V増設時:奥行413mm
重量 21.7kg
AD-275V増設時:22.5kg
付属 リモートコマンダー RC-26
別売 フォノイコライザーユニット AD-275V(\100,000)