オーディオの足跡

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C-2000の画像
 解説 

C-2800やC-2400の設計テクノロジーを受け継ぎ、AAVA方式ボリュームコントロールを搭載したステレオコントロールアンプ。

ボリュームコントロールにはAAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)方式を採用しています。
AAVAは増幅部と音量調整機能を一体化した純粋なアナログ処理によるボリュームコントロール方式で、音楽信号が可変抵抗を通過しないため性能上の多くの利点を得ています。また、AAVAは信頼性の高い半導体部品類で構成されているため、性能や音質の長期間に渡る維持を可能にしています。
AAVAでは重み付けされた16種類のV-I変換アンプで音楽信号を電流に変換しており、それぞれ16個の電源スイッチによってON/OFFし、その組み合わせで音量を決定しています。切換制御はCPU(マイクロコンピューター)によってノブ位置と音量が同じになるようにコントロールされています。これらの電流の合成が音楽信号の大きさを変えるVariable Gain Circuit(音量調整回路)となります。そして、各電流をI-V変換器によって合成する事で電圧に戻しています。
一般的な可変抵抗体での音量調整は通常使用するボリューム位置でインピーダンスが増加してノイズが増えます。しかしAAVAではインピーダンス変化などの影響を受けないためS/Nを悪化させる事がなく周波数特性も変わりません。このため実用音量レベルでのノイズの増加が防ぎ高いS/N比を維持できるほか、音質の変化もありません。さらに、固定抵抗器を使用するため微小レベルでも左右の音量差がほとんどありません。また、各チャンネルを独立させる事が可能なためチャンネル間のクロストークも排除できています。
ボリュームコントロールはパネル面のノブを回して音量位置を検出する方式となっているため、従来からのアンプと同一の感覚で操作が可能です。また、左右の音量バランスやアッテネーターもAAVAで行う事で余分な回路を省略でき、シンプルな構成を実現しています。

C-2000のアンプ回路は、入力バッファー、AAVA、バランス出力など合計5ユニットアンプで構成されています。これらのアンプ回路はボード上で左右に分離してマザーボード上に配置しています。また、電源トランスや平滑回路などの電源部も左右独立したモノラル構成となっており、アンプ間の相互干渉を防止しています。

入力切換にはロジック・リレーコントロール信号切替回路を採用しており、信号の引き回しを排除して最短でストレートな信号経路を構成しています。

トーンコントロール回路には加算型アクティブフィルター方式を採用しています。
この方式ではフラットな信号はストレートに通過し、必要に応じて可変特性を作ってフラット信号から増減させており、音質的に有利なものとなっています。
低音部と高音部ともに2段切替式でそれぞれ±8dBの調整が可能です。

低音の量感を増すコンペンセーターを搭載しています。

位相切替機能を搭載しています。

外部プリアンプとの切替が可能なExt Pre機能を搭載しています。

音質重視の専用ヘッドホンアンプ回路を内蔵しています。

オプションボードによってデジタル入力やアナログ入力への対応が可能です。
オプションボードには、デジタル入力ボードDAC-10、アナログ・ディスク入力ボードAD-10、ライン入力ボードLine-10の3種類のボードがあり、同一ボード2枚の増設も可能となっています。
また、アナログ・ディスク入力ボードAD-9やライン入力ボードLine-9も使用が可能です。

リモートコマンダーRC-20が付属しています。
音量調整と入力セレクターの切換が可能です。

機種の定格
型式 コントロールアンプ
周波数特性(Balanced/Unbalanced input) 3Hz~200kHz +0 -3.0dB
20Hz~20kHz +0 -0.2dB
全高調波歪率 0.005%(すべての入力端子にて)
入力感度/インピーダンス Balanced:252mV(定格出力)/63mV(0.5V出力)/40kΩ
Unbalanced:252mV(定格出力)/63mV(0.5V出力)/20kΩ
定格出力/インピーダンス Balanced/Unbalanced output:2V/50Ω
Recorder rec:252mV/200Ω
S/N比 Balanced:108dB(入力ショート、IHF-A、定格出力時)/107dB(EIA)
Unbalanced:108dB(入力ショート、IHF-A、定格出力時)/107dB(EIA)
入力換算雑音(入力ショート、IHF-A) Balanced:-120dBV
Unbalanced:-120dBV
最大出力レベル(歪率 0.005%、20Hz~20kHz) Balanced/Unbalanced output:7.0V
Recorder rec:6.0V
最小負荷インピーダンス Balanced/Unbalanced output:600Ω
Recorder rec:10kΩ
ゲイン Balanced/Unbalanced input - Balanced/Unbalanced output:18dB
Balanced/Unbalanced input - Rec output:0dB
トーンコントロール Bass:40/100Hz切替、±8dB
Treble:8k/20kHz切替、±8dB
コンペンセーター +6dB(100Hz)
アッテネーター -20dB
ヘッドホン端子 適合インピーダンス:8~100Ω
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 30W
最大外形寸法 幅465x高さ150x奥行405mm
重量 16.2kg
付属 リモート・コマンダー RC-20
AC電源コード
プラグ付オーディオ・ケーブル(1m)
別売:オプションボード
 
画像無し ライン入力ボード Line-9(¥6,000)
アンバランス方式の一般的なハイレベル入力端子。
CDプレイヤー、チューナーなどアナログ信号を再生します。
画像無し アナログ・ディスク入力ボード AD-9(¥30,000)
ハイゲイン・イコライザーの搭載によりあらゆるカートリッジに対応しています。
内部ディップスイッチにより、MM/MC切替、MC入力インピーダンス、サブソニック・フィルターon/offを設定できます。

MM ゲイン:36dB
入力インピーダンス:47kΩ
MC ゲイン:62dB
入力インピーダンス:10、30、100Ω切替
 
Line-10の画像 ライン入力ボード Line-10(¥8,000)
アンバランス方式の一般的なハイレベル入力端子。
CDプレイヤー、チューナーなどアナログ信号を再生します。
AD-10の画像 アナログ・ディスク入力ボード AD-10(¥50,000)
高性能ハイゲイン・イコライザーの搭載によりあらゆるカートリッジに対応しています。
内部ディップスイッチにより、MM/MC切替、MC入力インピーダンス、サブソニック・フィルターon/offを設定できます。

MM ゲイン:36dB
入力インピーダンス:47kΩ
MC ゲイン:62dB
入力インピーダンス:10、30、100Ω切替
画像無し デジタル入力ボード DAC-10(¥50,000)
MDS(マルチプル⊿Σ)方式D/Aコンバーターを搭載し、同軸/光の入力端子を搭載しています。
デジタル音楽信号(サンプリング周波数32kHz~96kHz/24bit)に対応しています。
DAC-10はE-407、E-406V、E-306V、E-211、C-265には使用できません。